アスペルガー症候群の特徴を病院だけでなく社会全体で活かそう
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アスペルガー症候群は発達障害の一種であり、対人関係やコミュニケーション、こだわりの強さといった特徴があります。
また、知的障害を伴わず、むしろ知能指数は高いことも特徴の一つです。
アスペルガー症候群と判断するためには精神科等の病院において診察および発達検査を受けた上で、医師からの診断が必要となります。
アスペルガー症候群をはじめとする発達障害は先天性の脳機能の障害であり、児童期に診断されることもあれば、大人になってから診断されることもあります。
診断されても、学校生活や社会生活において不都合がなければ病院での治療が必ずしも必要とは限りませんが、不適応を示す場合はカウンセリングなどの精神療法や、児童期であれば臨床心理士等の専門家による心理療法を行う場合もあります。
アスペルガー症候群の人でも特徴の全てを示さない人もいます。
たとえば対人関係やコミュニケーション面では不都合ないものの、こだわりの強さや環境の変化に対する弱さが顕著な場合もあります。
また、その特徴によって社会生活上で不都合が生じた場合、うつ病や適応障害などといった「二次障害」が発生する場合があります。
その場合は精神科等の病院において治療を受けることもあります。
しかし、アスペルガー症候群の人でも対人関係が必要な仕事やコミュニケーションを密に取る必要がある職業に就いている人も多いです。
また、知能が高く、こだわりの強さを活かして高度な仕事を行っている人も多くいます。
病院でも特徴や傾向を「マイナス」ではなく「どのように活かすか」に着目して精神療法が行なわれることも少なくありません。
可能性や強みをどのように活かすかについては病院だけでなく、社会全体で考えていかねばならないことの一つでしょう。