アスペルガー症候群の遺伝との関連性と父親の影響
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アスペルガー症候群とは、自閉症に似た発達障害で会話能力はありますが、社会性やコミュニケーション、想像力の障害がある病気です。
具体的には、自分の気持ちをうまく伝えられない、相手の気持ちを理解できない、表情や行間を読めないなどです。
また、特定のものの興味やこだわりが異常に強く、自分で決めたルールを変えることを嫌います。
この障害は親のしつけや愛情などが原因ではなく、遺伝や先天的な理由から発症することが多いとされています。
遺伝的な影響とされる場合、親子でアスペルガー症候群だったり、父親か母親のどちらかが自閉症の要因がある場合は、子供に遺伝する可能性があります。
もしこれらを疑うような徴候や症状が見受けられたら、医療機関での検査をおすすめします。
アスペルガー症候群の疑いがある場合は、精神科で診断することになります。
社会性の障害やコミュニケーション能力の問題だけではなく、日常生活における学校や職場、家庭での様子なども診断します。
また両親がアスペルガー症候群であるのかどうかも確認します。
遺伝的要因の場合、母親よりも父親の方が影響が強いと言われています。
しかし実際のところ、まだまだ分かっていない部分も多く一概に父親の影響であるとは言い切れません。
アスペルガー症候群は画期的な治療薬がないのが現状ですが、治療法には療育と二次障害の対処療法があります。
療育とは、子供の状態を把握して、その子供にとってどのような教育をするのが良いのかを考えながら進めていきます。
対処療法とは適応障害といった二次障害が深刻化する前にカウンセリングや投薬による治療のことで、一つ一つ発症した症状に合わせて対処する方法です。